連体詞とは、体言である名詞を修飾するために用いられる単語のことです。
活用がない自立語です。品詞としては連体詞といい、文法的には連体修飾語といいます。
連体詞は、語尾によって、「~た(だ)」形・「〜の」形・「〜る」形・「~な」形・「~が」形などに分類することができます。
〈例文〉
[~た(だ)形] たいした・とんだ
[〜の形] この・その・あの・どの
[~る形] ある・あらゆる・いわゆる
[~な形] 大きな・小さな・色んな・こんな・そんな・あんな
[~が形] わが
さち先生の一言
「大きな」と「大きい」は、形は似ていますが、実は品詞が違います。
〈例文〉
[文-1] 大きな声を出すな。
[文-2] 大きい声を出すな。
〈解説〉
[文-1]の「大きな」は連体詞で、 [文-2]の「大きい」は形容詞です。ニュアンスに微妙な違いがあり、「大きな」の方が抽象的で、「大きい」の方が具体的な印象があります。ですが、意味は同じですので、同じ状況で[文-1]と[文-2]はどちらも使えます。ただ、「大きいな声」と言わないように注意しましょう。