アクセント
1.アクセントとは
アクセントとは、単語を発音するときの音の高さや強さの形のことです。
言語によって、アクセントの仕組みは大きく異なります。
重音,是指发音一个单词时音的高低或强弱所形成的形态。
不同语言的重音机制差别很大。
中国語
漢字1文字ごとに音の上がり下がり(声調)があります。
每一个汉字都有各自的音高升降(声调)。
例
英語
単語の中で、どこを強く発音するか(強弱アクセント)が決まっています。
单词中哪个部分要读得强,是固定的(强弱重音)。
例
韓国語
基本的に、単語ごとの固有のアクセントはありません。
基本上,每个单词并没有固有的重音。
2.日本語のアクセントの仕組み
日本語のアクセントは、高低(ピッチ)で作られていて、大事なのは、音が急激に下がる場所(音の下がり目)です。
つまり、日本語のアクセントを聞き取るときは、どの音が一番高いかを探すのではなく、単語を聞いて、どこが音の下がり目か分かるようになることが、上達への近道です。
実際に、単語を見てみましょう。たとえば、「にほん(日本)」という言葉の場合、「ほ」から「ん」にいくところで音が急激に下がります。したがって、音の下がり目は「ほ」の直後にあります。
日语的重音由音的高低(音高)构成,关键在于音急剧下降的位置(降调点)。
也就是说,听辨日语重音时,与其去找哪个音最高,不如练到一听单词就知道降调点在哪里,这才是进步的捷径。
我们来看实际的单词。比如「にほん(日本)」,从「ほ」到「ん」的地方音会急剧下降。因此降调点就在「ほ」的正后方。
例
では、「にほんじん (日本人)」はどうでしょうか。この場合は、先ほどとは場所が変わり、「じ」の直後で音が急激に下がります。そのため、音の下がり目は「じ」の直後にあります。
那么「にほんじん(日本人)」又如何呢?这次位置变了,音在「じ」的正后方急剧下降。因此降调点位于「じ」的正后方。
例
音が急激に下がる直前の高い音のことを、アクセント核と呼びます。
音急剧下降之前的那个高音,称为重音核。
3.アクセント記号
単語のアクセントは、記号を使って目に見える形で表すことができます。
記号にはいくつかの種類があります。NHK(日本放送協会)が発行している『日本語発音アクセント新辞典』では、現在、音の下がり目をつける表記が使われています。
他にも、下がり目のある場所を「①(1音目の後ろで下がる)」「③(3文字目の後ろで下がる)」のように数字で表す方法もあります。これは下がり目の位置がひと目で分かる便利な方法ですが、中国の辞書以外ではあまり見かけません。
单词的重音可以用符号直观地表示出来。
符号有好几种。NHK(日本放送协会)出版的《日本语发音重音新辞典》目前采用的是标出降调点的写法。
此外还有用数字表示降调位置的方法,例如「①(在第1个音之后下降)」「③(在第3个字之后下降)」。这种方法一眼就能看出降调点的位置,很方便,但除了中国的辞典之外并不常见。
4.基本ルール
日本語のアクセントを理解する上で大事なルールは、単語の1音目と、2音目は、同じ高さにならないということです。
つまり、1音目が「高い」とき、2音目は必ず「低い」です。また1音目が「低い」とき、2音目は必ず「高い」です。
理解日语重音时最重要的一条规则是:单词的第一个音和第二个音不会是相同的高度。
也就是说,第一个音「高」时,第二个音必定「低」;第一个音「低」时,第二个音必定「高」。
1音目が「高」、2音目が「低」
例
1音目が「低」、2音目が「高」
例
このように、短い単語でも長い単語でも、1音目と2音目の高さは必ず変わります。
この基本ルールをもとにして、次のアクセントのパターンを考えていきましょう。
如上所示,无论单词长短,第一个音和第二个音的高低一定会变化。
请以这条基本规则为基础,接着来看重音的各种类型。
5.アクセントの4つの型
日本語のアクセントのパターンは、大きく分けると、途中で音が下がらない平板型(へいばんがた)と、途中で音が下がる3つの起伏型(きふくがた)があります。
日语的重音类型大致可分为:中途不降调的平板型,以及中途降调的三种起伏型。
平板型
特徴: 音の下がり目がありません。
発音のコツ: 最初の1音目を低く発音し、2音目からは最後までずっと高いまま、平らに進みます。後ろに「が」や「を」などの助詞がついても、音は下がりません。
特点:没有降调点。
发音要领:第一个音读低,从第二个音起一直保持高音、平平地读到最后。后面接「が」「を」等助词时,音也不下降。
例
頭高型
特徴: 1音目の直後に下がり目があります。
発音のコツ: 1音目を高く発音し、2音目へ行くときに急激に音を下げます。
特に頭高型は、後ろの文字にいくほど少しずつ音を下げていくと綺麗に聞こえます。
特点:降调点在第一个音的正后方。
发音要领:第一个音读高,进入第二个音时急剧降下来。
尤其是头高型,越往后面的字把音一点点降下去,听起来会越漂亮。
例
標準語の場合は、一度下がった音が同じ単語の中で再び上がることは基本的にありません(一部の方言にはあります)。
在标准语中,音一旦下降,在同一个单词内基本不会再次上升(部分方言中会有)。
中高型
特徴: 2音目より後ろに、下がり目があります。ただし、最後の仮名の直後に音の下がり目はありません。
発音のコツ: 1音目を低く発音し、2音目で音を高く上げた後、単語の真ん中の文字の直後で急激に音を下げます。
特点:降调点在第二个音之后。但最后一个假名的正后方不会有降调点。
发音要领:第一个音读低,第二个音抬高,然后在单词中间那个字的正后方急剧降下来。
例
尾高型
特徴: 最後の音の直後に下がり目があります。
発音のコツ: 1音目を低く、2音目から最後の文字まで高く平らに発音します。
単語だけで考えるなら平板型と同じですが、単語の後ろに助詞(が、を など)をつけた時、
その助詞の音が低くなります。
特点:降调点在最后一个音的正后方。
发音要领:第一个音读低,从第二个音到最后一个字都读得又高又平。
只看单词本身和平板型一样,但在单词后面接助词(が、を 等)时,
那个助词的音就会变低。
例
基本的に、音の下がり目は特殊拍(っ、ー、ん)の直後にはありません。もし発音しづらい単語がある時、特殊拍の直後で音を下げようとしていないか確認してみてください。
基本上,降调点不会出现在特殊拍(っ、ー、ん)的正后方。如果有单词读起来别扭,请检查一下是不是想在特殊拍的正后方降调。
例
6.アクセントの変化
複合語
2つ以上の単語が合体して1つの新しい言葉(複合語)になると、もともとのアクセントが変わることがあります。
当两个以上的单词合成一个新词(复合词)时,原本的重音有时会发生变化。
例
ただし、「ストレス解消」や「暴飲暴食(四字熟語)」などのように、前後の言葉の結びつきが弱い場合は、もとの単語のアクセントのまま続けて読みます。
不过,像「ストレス解消(消除压力)」「暴飲暴食(四字熟语)」这样前后词语结合较弱的情况,就保持各自原本的重音连着读下去。
例
どんな複合語のときにアクセントが変わるのかは、はっきりとしたルールはありません。そのため、複合語が新しいアクセントになっているかどうか分からないときは、まずは辞書などで調べて、そのまま覚えていくのがおすすめです。
至于哪些复合词会改变重音,并没有明确的规则。因此,拿不准某个复合词是否已变成新的重音时,建议先查辞典,然后照原样记下来。
平板化現象
辞書に載っているアクセントだけが、絶対に正しいとは限りません。最近の日本語では、もともと途中で音が下がっていた言葉(起伏型)が、下がらない形(平板型)で発音されることが増えています。これを平板化現象と呼びます。
辞典上标注的重音并不一定就是唯一正确的。近来的日语中,原本中途降调的词(起伏型)越来越多地被读成不降调的形式(平板型)。这就叫作平板化现象。
例
どちらで発音しても、現代の日本では違和感はありません。 なぜ平板化するのかといえば、音を途中で下げない(平板型)ほうが、口の筋肉を使わず、楽に話せるからだと考えられます。
日本語のアクセントは生き物のように日々変化しています。もし周りの日本人が辞書と違うアクセントで話しているなら、それは「今のリアルな日本語」かもしれません。
两种读法在现代日本听起来都不会别扭。至于为什么会平板化,一般认为是因为中途不降调(平板型)不必费口部肌肉,说起来更省力。
日语的重音像生物一样每天都在变化。如果你身边的日本人读得和辞典不一样,那也许正是「当下真实的日语」。
7.練習
同じ読み方でも、アクセントによって意味が変わる言葉に注目してみましょう。
まずは音の下がり目を考えてから、声に出して読んでみてください。
我们来关注一下读音相同、却因重音不同而意思改变的词。
请先想一想降调点在哪里,然后再出声朗读。
練習
8.まとめ
・日本語は「高低アクセント」: 音の強さではなく、音の高さが大切。
・「音の下がり目」が大事: 音が急激に落ちる場所を探す。
・アクセントの基本ルール:単語の一文字目と二文字目の音の高さは必ず違う。(低→高、高→低)
・アクセントの型は大きく4つ: 平板型と、3つの起伏型(頭高・中高・尾高)に分かれる。
・複合語と現代アクセント: 複合語には注意。現代ではアクセントの平板化も進んでいる。
・日语是「高低重音」:重要的不是音的强弱,而是音的高低。
・「降调点」最关键:找出音急剧下落的位置。
・重音的基本规则:单词第一个字和第二个字的音高一定不同。(低→高、高→低)
・重音类型大致有四种:分为平板型和三种起伏型(头高·中高·尾高)。
・复合词与现代重音:复合词要留意。现代重音的平板化也在推进。