おにぎり君の日本語発音教室 日本語発音教室
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動詞のアクセント



1.辞書形のアクセント

 動詞の辞書形のアクセントは、次の2種類です。

 There are two accent types for the dictionary form of a verb.


TYPE-1

 音の下がり目がない平板型です。

 A flat type, with no pitch drop.

例

いう
いう言うsay
おわる
おわる終わるend
はたらく
はたらく働くwork
ねる
ねる寝るsleep
かえる
かえる変えるchange

TYPE-2

 最後の仮名とその直前の仮名の間に音の下がり目がある起伏型です。

 A rising-falling type, with the drop between the last kana and the kana just before it.

例

よむ
よむ読むread
およぐ
およぐ泳ぐswim
おどろく
おどろく驚くbe surprised
みる
みる見るlook
たべる
たべる食べるeat

「通る」「帰る」「参る」など、最後の仮名から数えて2番目の仮名が「あいうえお」の場合、下がり目が一つ前に動くことがあります。

 In words like 「通る」, 「帰る」 and 「参る」, when the second kana counting from the end is 「あいうえお」, the drop sometimes moves one mora earlier.

例

とおる
とおる通るgo through
かえる
かえる帰るreturn home
まいる
まいる参るvisit

 どの動詞がどちらの型になるのかは、残念ながら予測できません。
 「勝つ」「保つ」など、「つ」で終わる動詞の多くはTYPE-2、などの個別のルールは少しありますが、最初に動詞を覚えるときから、どちらのアクセント型かを合わせて覚えるといいと思います。

 Unfortunately, there is no way to predict which verb takes which type.
 There are a few individual tendencies — for instance, most verbs ending in 「つ」 such as 「勝つ」 and 「保つ」 are TYPE-2 — but it is best to learn the accent type together with the verb from the very start.


2.活用形のアクセント

 辞書形を2パターンに分けたので、次はそれぞれの活用形のアクセントを確認しましょう。

 Now that the dictionary form has been split into two patterns, let's check the accent of each one's conjugated forms.


TYPE-1(平板型)

活用形
アクセント
ない形
平板型
ます形
「ま」と「す」の間に音の下がり目
仮定形
「ば」の直前に音の下がり目
意向形
「う」の直前に音の下がり目
て形
平板型
動詞
辞書形
ない形
ます形
仮定形
意向形
て形
言う
いう
いわない
いいます
いえば
いおう
いって
変える
かえる
かえない
かえます
かえれば
かえよう
かえて
働く
はたらく
はたらかない
はたらきます
はたらけば
はたらこう
はたらいて
する
する
しない
します
すれば
しよう
して

単語

いう言う(活用)say
かえる変える(活用)change
はたらく働く(活用)work
するする(活用)do

TYPE-2(起伏型)

活用形
アクセント
ない形
「ない」の直前に音の下がり目
ます形
「ま」と「す」の間に音の下がり目
仮定形
後ろから2番目の仮名の直前に音の下がり目
意向形
「う」の直前に音の下がり目
て形
後ろから2番目の仮名の直前に音の下がり目(2文字の場合、頭高型)
動詞
辞書形
ない形
ます形
仮定形
意向形
て形
読む
よむ
よまない
よみます
よめば
よもう
よんで
食べる
たべる
たべない
たべます
たべれば
たべよう
たべて
驚く
おどろく
おどろかない
おどろきます
おどろけば
おどろこう
おどろいて
得る
える
えない
えます
えれば
えよう
えて
来る
くる
こない
きます
くれば
こよう
きて

単語

よむ読む(活用)read
たべる食べる(活用)eat
おどろく驚く(活用)be surprised
える得る(活用)obtain
くる来る(活用)come

TYPE-1だけ、ない形の後ろに「です」を接続するとき、アクセントが変わって、「な」と「い」の間に音の下がり目がきます。

 Only with TYPE-1: when 「です」 is attached after the 「ない」 form, the accent changes and the drop comes between 「な」 and 「い」.

例

いわない→
いわないです
いわないです言わないですdo not say
かえない→
かえないです
かえないです変えないですdo not change
はたらかない→
はたらかないです
はたらかないです働かないですdo not work

3.複合動詞のアクセント

 複合動詞は、ほとんどが最後の仮名とその一つ前の仮名の間に音の下がり目があります。
 最後の動詞のアクセントがもともと平板型であっても、複合動詞になるとアクセントが変わるということです。
 つまり複合動詞は、基本はTYPE-2になります。

 Almost all compound verbs have the drop between the last kana and the one before it.
 That means even if the final verb was originally flat, its accent changes once it becomes part of a compound.
 In other words, compound verbs are basically TYPE-2.

例

はなす+つかれる→
はなしつかれる
はなしつかれる話し疲れるtired of talking
たべる+つづける→
たべつづける
たべつづける食べ続けるkeep eating
うたう+おわる→
うたいおわる
うたいおわる歌い終わるfinish singing

4.する動詞とは

 する動詞には、動詞「する」だけの場合と、「名詞 + する」や、「副詞 + する」など「する」の前に他の語がくっついて複合動詞になっている場合があります。

 「する」 verbs include the verb 「する」 on its own, and compound verbs where another word is attached in front of 「する」, such as 「noun + する」 or 「adverb + する」.

例

動詞「する」だけ:
掃除をする、ケーキにする、臭いがする
名詞 + する (複合動詞):
結婚する、サッカーする、交代する
副詞 + する (複合動詞):
はっきりする、ニコニコする、ドキドキする

「反する」「察する」のように、「する」の前の部分が単独では単語として使われないものもあります。

 In some cases, as with 「反する」 and 「察する」, the part before 「する」 is not used as a word on its own.


5.する動詞のアクセント

 動詞「する」のアクセントは、単独ならTYPE-1の平板型です。
 「する」の複合動詞は、前に来る語の拍数によって、アクセントが変わります。

 On its own, the verb 「する」 has the TYPE-1 flat accent.
 For compound verbs with 「する」, the accent changes according to the mora count of the word in front.


1拍の語 + する/す

 TYPE-2のアクセントになります。
 ただし、前の語が1拍の単語は数が少なく、ほとんどは文語形で使われます。また「〜する」より、「〜す」というのが一般的です。

 It takes the TYPE-2 accent.
 However, words with a one-mora first element are few, and most are used in literary style. Also, 「〜す」 is more common than 「〜する」.

動詞
辞書形
ない形
ます形
仮定形
意向形
て形
課す
かす
かさない
かします
かせば
かそう
かして
辞す
じす
じさない
じします
じせば
じそう
じして

単語

かす課す(活用)impose
じす辞す(活用)resign

2拍の語 + する/す

 TYPE-2のアクセントになります。
 ただし「て形」と「仮定形」は、一つ前に下がり目が動きます。
 1拍の語と同様に、「〜す」ということもありますが、その場合、辞書形は最初の仮名と2番目の仮名の間に音の下がり目がきます。(あいす↘る → あ↘いす)

 It takes the TYPE-2 accent.
 However, in the 「て」 form and the conditional form 「仮定形」 the drop moves one mora earlier.
 As with one-mora words, 「〜す」 is also used; in that case the dictionary form has its drop between the first kana and the second.

動詞
辞書形
ない形
ます形
仮定形
意向形
て形
愛する
あいする
あいしない
あいします
あいすれば
あいしよう
あいして
関する
かんする
かんしない
かんします
かんすれば
かんしよう
かんして
有する
ゆうする
ゆうしない
ゆうします
ゆうすれば
ゆうしよう
ゆうして

単語

あいする愛する(活用)love
かんする関する(活用)related to
ゆうする有する(活用)have

2拍目が促音のとき(「察する」「接する」「罰する」など)は、TYPE-1で発音されることもよくあります。

 When the second mora is a geminate consonant — as in 「察する」, 「接する」 or 「罰する」 — it is also often pronounced as TYPE-1.


3拍以上の語 + する

 基本的に、前にある他の語のアクセントが優先されます。ただし、擬音擬態語は例外です。

 As a rule, the accent of the word in front takes priority. Onomatopoeic and mimetic words, however, are an exception.

動詞
辞書形
ない形
ます形
仮定形
意向形
て形
結婚する
けっこんする
けっこんしない
けっこんします
けっこんすれば
けっこんしよう
けっこんして
料理する
りょうりする
りょうりしない
りょうりします
りょうりすれば
りょうりしよう
りょうりして
清々する
せいせいする
せいせいしない
せいせいします
せいせいすれば
せいせいしよう
せいせいして

単語

けっこんする結婚する(活用)marry
りょうりする料理する(活用)cook
せいせいする清々する(活用)feel refreshed

6.まとめ

 ・動詞のアクセントの型:基本的にTYPE-1(平板型)かTYPE-2(起伏型)に分類できる。
 ・複合動詞のアクセントの型:基本的にTYPE-2。ただし、「3拍以上の語 + する」の場合は、前の語のアクセントになる。

 ・Accent types of verbs: they can basically be sorted into TYPE-1 (flat) and TYPE-2 (rising-falling).
 ・Accent type of compound verbs: basically TYPE-2. But with 「word of three moras or more + する」, the accent of the preceding word is used.