母音の無声化
1.無声化とは
無声化とは、主に母音iとuが、声帯の振動を失って発音される音声現象です。
母音の調音位置(舌や唇の形)は保たれたまま、声帯が振動しないため、母音としての響きが非常に弱くなったり、ほとんど聞こえなくなったりします。(ただし、完全に音がなくなるわけではありません)
この無声化は、日本語の自然なリズムやテンポを生み出す重要な特徴の一つです。
清化是指主要发生在元音 [i] 和 [u] 上的、失去声带振动来发音的语音现象。
元音的调音位置(舌头和嘴唇的形状)保持不变,但由于声带不振动,作为元音的响度会变得非常弱,甚至几乎听不见。(不过并不是音完全消失。)
这种清化是造就日语自然节奏与语速的重要特征之一。
無声化の概念が無い方言もあります。例えば関西弁ではほとんど無声化せず、基本は全ての母音をしっかり発音します。
也有没有清化概念的方言。例如关西方言几乎不清化,基本上所有元音都会清晰地发出来。
アナウンサーや声優さんは無声化をしっかり意識して発音することが多いですが、日常会話では無声化する母音は、曖昧な発音になっていることが多いです。
播音员和声优大多会有意识地清化,但在日常会话中,本该清化的元音往往发得含糊。
2.無声音と有声音
日本語の音は、すべて無声音か有声音に分けられます。喉に手を当てたとき、振動しない音が無声音、振動する音が有声音です。
無声音では、声門(声帯のすきま)を有声音より大きく開いて発音します。そのため、肺からの呼気が声帯を通過しても、声帯は振動しません。
日本語の無声音は、k、s、t、h、pの5つです。それ以外の子音と、母音「あ・い・う・え・お」は、有声音です。
日语的音都可以分为无声音和有声音。把手放在喉咙上时,不振动的是无声音,振动的是有声音。
发无声音时,声门(声带之间的缝隙)比发有声音时张得更开。因此,肺部呼出的气流虽然通过声带,声带却不振动。
日语的无声音有 [k]、[s]、[t]、[h]、[p] 五个。除此以外的辅音以及元音「あ・い・う・え・お」都是有声音。
3.無声化が起こる条件
無声化が起こるのは、大きく分けて次の2つの場合です。
清化的发生大致分为以下两种情况。
❶ 母音iとuが無声子音に挟まれたとき
母音iとuが、前後を無声子音k、s、t、h、pに挟まれると、無声化します。
元音 [i]、[u] 前后被无声辅音 [k]、[s]、[t]、[h]、[p] 夹住时,就会清化。
例
基本のルールでは、無声化するのは母音iとuですが、他の母音も場合によっては、無声化に近い発音になることがあります。例えば日常会話で「お母さん」と言う時、 aをはっきり発音しないことも多いです。口をあまり大きく開けないで発音するとき、母音は無声化しやすくなります。
按基本规则,清化的是元音 [i] 和 [u],但其他元音有时也会发成接近清化的音。例如日常会话中说「お母さん」时,[a] 常常发得不清晰。嘴张得不大时,元音就容易清化。
「靴下」や「きつつき」のように無声子音が連続しているときは、自分が読みやすいように無声化します。例えば、「靴下」の場合、「く」のu と「し」のiを無声化し、「つ」のuを有声音のまま発音すると読みやすいかもしれません。
像「靴下」「きつつき」这样无声辅音连续出现时,可以按自己好读的方式清化。例如「靴下」,把「く」的 [u] 和「し」的 [i] 清化、「つ」的 [u] 保持有声,可能更好读。
例
❷ 文末の「です」「ます」
基本的に、文末の「です」「ます」の「す」の母音uは、無声化します。
さらに「ですか?」「ますか?」「ですし、」「ますし、」のように後ろに無声子音が続く場合も、「す」の母音は無声化します。(「ですが」「ますが」のように後ろに有声子音が続くときは、無声化しません)
基本上,句尾「です」「ます」中「す」的元音 [u] 会清化。
此外,像「ですか?」「ますか?」「ですし、」「ますし、」这样后面接无声辅音时,「す」的元音也会清化。(像「ですが」「ますが」这样后面接有声辅音时则不清化。)
例
4.発音の仕方
母音を無声化しても、発音するときの口の形は母音iとuと同じです。
綺麗に発音するためのコツは、子音の息を強めに出すことです。無声子音の間の母音が長音の場合も、無声化します。
即使元音清化,发音时的口型也和元音 [i]、[u] 相同。
发得漂亮的要领是:把辅音的气送得强一些。无声辅音之间的元音是长音时,同样会清化。
例
5.まとめ
・母音の無声化とは:主に母音iとuが、声帯の振動を失って発音される音声現象。
・母音の無声化の条件:
❶ 母音iとuが、無声子音k、s、t、h、pに挟まれたとき
❷ 文末の「です」「ます」の「す」。(後ろに無声子音が続くときも)
・発音のコツ:子音の息を強めに出すこと。まずは文末の「です」「ます」から練習を。
・什么是元音清化:主要指元音 [i]、[u] 失去声带振动来发音的语音现象。
・元音清化的条件:
❶ 元音 [i]、[u] 被无声辅音 [k]、[s]、[t]、[h]、[p] 夹住时
❷ 句尾「です」「ます」的「す」。(后面接无声辅音时也一样)
・发音要领:把辅音的气送得强一些。先从句尾的「です」「ます」开始练习。