おにぎり君の日本語発音教室 日本語発音教室
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鼻濁音



1.鼻濁音とは

 鼻濁音とは、息を鼻に抜きながら発音するやわらかい「が」行(が・ぎ・ぐ・げ・ご)のことです。「か゚・き゚・く゚・け゚・こ゚」と表記します。

 鼻浊音是指让气流从鼻腔通过来发音的、柔和的「が」行(が・ぎ・ぐ・げ・ご)。写作「か゚・き゚・く゚・け゚・こ゚」。


発音の仕方

 鼻濁音は、「が」行の頭に、小さな「ん」がついたような音です。

 鼻浊音听起来就像在「が」行前面加了一个小小的「ん」。

普通のが行

がɡa・ぎ ɡʲi・ぐɡɯ・げɡe・ごɡo
が・ぎ・ぐ・げ・ご

鼻濁音

か゚ŋa・き゚ŋʲi・く゚ŋɯ・け゚ŋe・こ゚ŋo
か゚・き゚・く゚・け゚・こ゚

例

かか゚み 
かがみ鏡镜子
およき゚ます 
およぎます泳ぎます游泳
めく゚ります 
めぐります巡ります巡游
ひけ゚ 
ひげ髭胡子
たまこ゚ 
たまご卵鸡蛋

鼻濁音を使う人

 アナウンサーや声優など、言葉や声のプロフェッショナルが正確・上品に伝えるために使用します。現代では、日常会話で鼻濁音を使わない人が増えており、地域(関西など)によっては元々使う習慣が無い場合もあります。

 播音员、声优等语言与声音的专业人士,为了传达得准确、优雅而使用它。现代日常会话中不使用鼻浊音的人越来越多,某些地区(如关西)本来就没有使用的习惯。

ニュースや試験で聴いた際に「が」行と同じ音だ、と聞き取れれば十分で、普段の会話で無理に使い分ける必要はありません。無理に使おうとすると、不自然になることもあります。

 在新闻或考试中听到时,只要能听出它和「が」行是同一个音就够了,平时会话中不必勉强区分使用。勉强使用反而可能显得不自然。


2.鼻濁音で発音するところ

 「が」行を読むとき、自然に鼻濁音になることがありますが、「が」行を全て鼻濁音で発音していいわけではありません。
 一般的に、鼻濁音で発音するところ、しないところがあります。

 读「が」行时有时会自然变成鼻浊音,但并不是所有「が」行都可以读成鼻浊音。
 一般来说,有该用鼻浊音的地方,也有不该用的地方。


鼻濁音で発音するところ

❶ 助詞の「が」

例

これが欲ほしい。我要这个。
私わたしがやります。我来做。

❷ 語中・語尾の「が」行

例

えいが
えいが映画电影
だいがく
だいがく大学大学
かいぎ
かいぎ会議会议

❸ 連濁が生じる複合語

例

いろがみ 
いろがみ色紙彩纸
かぶしきがいしゃ 
かぶしきがいしゃ株式会社股份公司

❹ 数詞「五」の意味が薄れて定着した単語

例

しちごさん 
しちごさん七五三七五三
じゅうごや 
じゅうごや十五夜中秋赏月夜

鼻濁音で発音しないところ

❶ 語頭の「が」行

例

がいこく 
がいこく外国外国
ぎんこう 
ぎんこう銀行银行

❷ 外来語

例

ハンバーガー 
ハンバーガーハンバーガー汉堡
ギター 
ギターギター吉他

❸ 数字の「5(ご)」

例

ごせんごひゃくごじゅうえん 
ごせんごひゃくごじゅうえん5,550円5,550日元

❹ 擬音擬態語(オノマトペ)

例

ガンガン 
ガンガンガンガン咣咣
ギラギラ 
ギラギラギラギラ刺眼地闪耀

鼻濁音は発音が柔らかく、語頭の「が」行や、数字の「5(ご)」を鼻濁音にしてしまうと、相手がはっきりと聞き取れないことがあります。そのため、普通は鼻濁音を使いません。また、外来語や音をもとにして作られた言葉も、もとの音を重視するため鼻濁音は使いません。

 鼻浊音的发音柔和,如果把词头的「が」行或数字「5(ご)」读成鼻浊音,对方有时会听不清楚。因此通常不使用鼻浊音。另外,外来语和以声音为基础造出的词也重视原本的音,所以不使用鼻浊音。


3.練習

 発音してみましょう!

 来发音试试吧!

練習

ガラス窓まどの影かげに、トカゲの姿すがたが見みえた。在玻璃窗的影子里,看到了蜥蜴的身影。
ギターを弾ひく音楽おんがく家かが、偶然ぐうぜん家具かぐを買かいに来きた。弹吉他的音乐家偶然来买家具。
5月ごがつ5日いつかに、七五三しちごさんの祝いわいを行おこなう。5月5日举行七五三的庆祝。
頑固がんこなおじいさんが、口喧嘩くちげんかした。固执的老爷爷吵了起来。
ぐずぐずしていると、9時くじ頃ごろの映画えいがに間まに合あわない。再磨蹭下去,就赶不上9点左右的电影了。

4.まとめ

 ・鼻濁音:やわらかい「が」行(が・ぎ・ぐ・げ・ご)。表記は、「か゚・き゚・く゚・け゚・こ゚」。
 ・鼻濁音を使う場所:すべての「が」行を鼻濁音で発音してはいけない。特に、はっきり発音したいところや、もとの音を重視する場合は、鼻濁音にしない。

 ・鼻浊音:柔和的「が」行(が・ぎ・ぐ・げ・ご),写作「か゚・き゚・く゚・け゚・こ゚」。
 ・使用鼻浊音的场合:不可以把所有「が」行都读成鼻浊音。尤其是想清晰发音的地方,或重视原本读音的场合,不用鼻浊音。